メーカー技術者のブログ

技術者転職、めっき技術について

【初心者向け】めっき参考書3選

 

お疲れさまです。

 

今回は初心者向けのめっき関連の参考書について紹介します。

めっき関連の仕事に就くことになった方で、全く初めてで勉強しなくてはと考えてはいるものの、何から手をつければいいかわからない方もいるかと思います。

下記に紹介する本については、自身がめっき技術に携わる初期に読んだ本となり、大変役立ちました。

新人の方や、これからめっき関連の営業をされる方など、めっきの基本について勉強したい方はぜひ参考にしてみてください。

 

目次

 

 

①トコトンやさしいめっきの本(日刊工業新聞社

 これは初心者が最初に読むべき本の1つです。めっきとはなんぞやというところから、めっきの用途や種類、代表的なめっき浴種など広く記載されています。技術的なことは簡潔に書かれており、「めっき」という言葉を初めて聞く方にとっつきやすい内容となっています。これ1冊でめっきの超基本を習得できること間違いなしです。新人技術者はもちろん、営業など文系出身の方におすすめです。

 

②よくわかる最新めっきの基本と仕組み(秀和システム

 こちらも①と同じくおすすめの本です。表やイラストなどを用いたビジュアル的な解説が充実しており、めっき用途や原理をわかりやすく説明しています。また、めっきのトラブルについても記載がされており、これから技術者として関わる方にとって役立つ内容になっています。①よりこちらの方がページ数も多く、少し充実しているかと思います。

 

③二級技能士コースめっき科(職業訓練教材研究会)

 これは新人〜若手の現場技術者向けの参考書となります。初めに化学・電気化学・電気の基礎について触れられており、簡単な高校化学・物理の知識があれば理解できる内容となっています。

また、めっき装置と付帯設備、めっき種、めっき浴の代表的な組成も示されております。その他、液分析や皮膜測定評価、そして廃液などの工場公害防止に関する内容も含まれており、現場技術者や管理者が必要な基礎知識を勉強する上で重宝するものになっています。

私もめっきに携わるようになって7年経ちますが、今でも必要に応じて読み返すことがあります。何かの時に手元にあると便利な本です。

 

2級 めっき科 選択・電気めっき作業法

2級 めっき科 選択・電気めっき作業法

  • 発売日: 1997/03/25
  • メディア: 単行本
 

 

〈番外編〉理系大学受験 化学の新研究

 これは化学からしばらくブランクがあり知識や感覚を取り戻したい方にはおすすめです。

私が1回目の転職でめっき液開発に職種が変わった時に、抜けていた化学の知識を思い出すのに便利でした。転職してから「酸解離?キレート?共通イオン効果?」みたいな状態だったので、適宜この本を使って勉強しました。めっき技術で必要な液分析(pH計、滴定、呈色反応)の知識も参考になりました。 

対象は高校化学ですが、豆知識やコラムの記載もあり、高校以上に濃い内容になっています。感覚的には高校と大学の間くらいのレベルですかね。

化学知識の復習にご利用ください。

理系大学受験 化学の新研究 改訂版

理系大学受験 化学の新研究 改訂版

  • 作者:卜部 吉庸
  • 発売日: 2018/12/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

以上、参考になれば幸いです。